あちらこちらで聞くタイ古式マッサージというキーワード。何だか気持ちよさそうとか本格的そうという感覚になりますよね。

タイといえば国を挙げてのリラクゼーションスパ大国で旅行者のほとんどの目的が癒しを求めて向かうそうです。

昔に比べて海外旅行も行きやすくなりましたが、それに比例して国内でもタイ古式マッサージというフレーズを目にします。

タイではいつからこのような文化があるのでしょうか…調べてみましたのでお付き合いください。

タイ古式マッサージはいつから始まったの?

今から2500年前から始まったとされていて、ブッタの主治医としてシカワ・コマラパ師が始め僧侶たちの医師としても役割を果たしたといわれています。

主に寺院で始まり宮廷にも派生していきました。宮廷ではこのマッサージを医療として受け入れられていたそうです。

寺院では弟子から弟子へと口頭で受け継がれていきました。医学書として残っていたそうです。

ブッタを癒し、僧侶たちを癒していたマッサージの方法は、ビルマ軍侵略でほぼすべてが失われました。

ラマ3世によって1873年わずかに残った医学書を頼りにワットポー寺院の石碑に刻まれました。いまでもその石碑は目にすることができます。

伝統医療として広まったタイ古式マッサージ

もともとは寺院の僧侶たちの間で受け継がれてきたこのマッサージ。どのような形で民衆に広がったのでしょうか…。

寺院は仏の教えを受けるところでもありますが、人々の憩いの場でもあったのです。

僧侶たちも奉仕活動の一環として体の悪い人たちにマッサージをしたといわれています。

家族の病気を治したい一心で僧侶にマッサージを教えてもらった人々もいたりして、マッサージが少しずつ民衆に広がっていったようです。

まだ西洋医学がタイに入ってきていない頃手当てといえば家族がするものと思われていた時代だったので、きっと家族は藁にもすがるような思いで教えを乞うたのでしょう。

人々の気持ちがタイ古式マッサージが全土に広がったといってもいいでしょうね。仏の教えとともにこのマッサージは広がりました。

しかし、西洋医学が流入すると途端に廃れていったタイの伝統医療は、一部の農村でひっそり行われているだけの伝統医療になっていったのです。

ほとんどの人が伝統医療をないがしろにしていた時代だったといえます。

1970頃からWHO(世界保健機関)が健康であることも人権の一つと定義したことにより「伝統医療の力も利用するべき」の声が高まっていきました。

タイ政府も1990年ごろから本格的にマッサージを復活するプロジェクトを立ち上げました。

欧米系の外国人がタイの学校でみたマッサージに注目し始め「タイ古式マッサージ」はグローバル化の波に乗って世界へ広がり始めます。

そしてその波は日本にも流れてきているのです。

タイ古式マッサージの考え方

近代医療は悪くなった人の悪い部分を取り除くことに重きを置いていますが、伝統医療は悪くなりそうな大病になる前の状態から抜け出せるようにアプローチする方法です。

人間本来持っている自然治癒の力を最大限に利用し、エネルギーラインの妨げになっている筋肉のこわばりや、ストレスで不調をきたしている自律神経などに働きかけます。

エネルギーが足りない、エネルギーが過剰といったバランスが取れていないことが病気になると考えられているタイ古式マッサージの理念ではバランスが大事と考えています。

バランスが取れるよう体と心の状態をニュートラルに戻すことが不調の改善と考えられています。

タイ古式マッサージの効果は現代の医学の観点からも効果があるとされています。なかなか治癒しにくい冷え性や腰痛、高血圧、肩こり生理不順などの不調も改善されることもわかっています。

西洋医学の解決できない領域で効果を発揮できる唯一の医療が伝統医療、タイ古式マッサージもこの部類に入るのです。

今の時代に求められたリラクゼーション

グローバル化の波で知ることになったタイ古式マッサージですが、皮肉にもグローバル化で疲弊した私たちにとっては朗報だったわけです。

ストレスと時間との戦いが多い時代でリラックスを求めるのは自然なことで世間一般の風潮と相まってリラクゼーションスパが人気になっていきました。

タイ古式マッサージの認知度が上がったのは海外旅行で体験した人の口コミも1つの要因です。

気軽に言った旅行先で思わぬ体験をして気持ちよかったという口コミがひろがり日本にたくさんのリラクゼーションスパができています。

最近では施術者の技術も高くなってきている様子なので一度この機会にためしてみるのもいいかもしれませんね。